ハウスメーカーによって異なる住宅営業の仕事の範囲、そのメリット・デメリット
2024.06.25
- 関西の建設・不動産業界
しかし、住宅メーカーの営業職とひとくちに言っても、実はその仕事内容・業務範囲は各社によってさまざま。
自分はどんな「住宅営業」になりたいのか?
それをかなえられるハウスメーカーをどうやって探せばいいのか?
しっかりイメージするためには、ハウスメーカーによって異なる「営業職の仕事の範囲」を把握し、そのメリット・デメリットまで考えて選ぶことが大切です。
今回は大きく分けて2パターンある「住宅営業の仕事の範囲」について紹介します!
営業の仕事は「新規顧客の獲得まで」パターンのメリット・デメリット
大手プレハブ中心のハウスメーカーで多い「間取りの打ち合わせは完全に設計職へ、住設の仕様決めはインテリアコーディネーターへバトンタッチで、営業はあくまで契約締結までがメイン業務」というスタイル。
「人生でいちばん大きな買い物を決断するときに、自分という営業を信頼してもらえたことに喜びを感じる」
「やればやっただけ報酬に反映される仕事。しかも、新人でも経験者でも関係なく結果で評価してもらえる」
「お客様のために素晴らしい技術を持つスタッフとチームで仕事がしたい!」
こんな理由で住宅業界に興味を持った方にはぴったりです。
- 新規顧客の開拓や受注間際の忙しいときでも、契約締結済みのお客様にご迷惑をかけず、スムーズに家づくりを進めていただける
- それぞれの専門性を持ったスタッフが対応することで、新人でも経験者でも同じように家づくりのサポートができ、営業として結果を出せるチャンスが多い
設計やインテリアコーディネーター、アフターサポーターなど、家づくりの工程に応じて役割分担し、仕事を進めていくスタイルには上記のようなメリットを活かすことができます。もちろん、お客様にとってもその点は大きなメリットです。
一方、「この会社に決めようと思ったの営業担当さんが信頼できると思ったからなのに、契約を締結したら他のスタッフさんからの連絡が中心で、ほとんど連絡もない」とお客様からのクレームをお受けしたり、顧客満足度向上よりも営業成績を優先して評価が決まりがちになったりといったデメリットも生じます。
営業という仕事への興味よりも、家づくりやインテリアに関わりたいという興味が強い場合、「思っていた仕事と違った……」と心折れてしまう方も……。
「営業がプラン作成も担当、会社によっては施工管理まで」パターンのメリット・デメリット
営業範囲は限定的、工務店に近い業態のハウスメーカーで比較的多いのが、営業担当者が間取りプラン作成を担当し、受注後のオプション対応や壁紙・照明といったインテリアまで対応するスタイル。
「インテリアや家づくりに興味がある。お客様の家づくりのサポートがしたい」
「小さい頃から間取り図を眺めるのが好きだった。好きを仕事にしたい!」
「大学では建築学科に入学できなくて後悔していた。いずれは自分も建築士の資格を取りたい!」
こんな理由で住宅業界に興味を持った方におすすめのスタイルです。
- 長期間にわたってお客様と信頼関係を築くことができる
- 土地や家そのものだけでなく、エクステリアやインテリアについての知識も身に着けることができる
- 建築士受験資格に必要な実務経験につながる可能性がある
最後の「建築士受験資格に必要な実務経験」について、意外と知られていないのですが、建築士資格は必ずしも「大学の建築学科や建設学科」を出ていないと取得できない資格ではありません。設計や施工管理などの実務経験を積むことで、受験資格を得ることができます。住宅メーカーの「営業職」だけでは実務経験とはみなされません。これらの経験を積める可能性があるか、会社によって異なります。
一方、営業担当者=間取りプラン作成担当者=インテリアコーディネーターとすべての工程に関わるため、一人前の担当者として成長するためにはある程度の時間が必要です。また、お客様の進捗状況によっては、新規顧客獲得のために使える時間の調整が難しく、結果を出すことが難しい時期が続くことがあるかもしれません。
どちらのスタイルが自分に合っている?
営業の仕事は「新規顧客の獲得まで」パターンと、「営業がプラン作成も担当、会社によっては施工管理まで」パターン、どちらのスタイルが良い・悪いと一概に言えるものではありません。
大切なのは、自分がどのように業務に取り組みたいかをしっかり考え、それに当てはまる会社とつながることです。
「求人票からはなかなか判断できない」
「自分がどちらのタイプがあっているか自信がない」
という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。この業界を長く担当するキャリアコーディネーターが無料でご相談にのります!